スキップしてメイン コンテンツに移動

自分を変えたいなら、習慣を変えよう

習慣を見直す

最近、自分の習慣を見直しました。炭水化物をしっかり食べる、ビールを週に2,3(350ml/)飲む、という自分の食習慣です。小さい時から、麺が大好きで、おまけにご飯もたくさん食べるという食事を続けてきました。最近までは、それで特に問題がなかったんですね。ところが、去年の健康診断で、血糖値と肝臓値が要診察という判定を受けてしまったのです。自覚症状は特にありませんでした。周囲からは、すぐに病院に行くように勧められました。でも、あわてて病院に行きたくはありませんでした。むしろ、この機会に自分の食習慣を変えてみよう。それで、だめなら治療すればよいと考えたのです。妻も食事に工夫を凝らして協力してくれました。


どう変えたのか

しばらくの間は何となく炭水化物を減らす、アルコールは週一回にしてみました。そして、今年の健康診断の一か月前から、炭水化物は50%に、アルコールは一切飲まないようにしました。その代わりに、野菜・豆腐・納豆などをたくさん食べるようにしました。これで数値が改善しなかったら、食習慣を変えるだけではだめだということがわかります。食事に加えて定期的な運動をすれば、さらに効果的でしょうが、これは次のステップです。

 体重は減った

さあ、今年の健康診断がやってきました。今回ほど気合いの入った健康診断はありません。結果によっては病人にされてしまうかもしれないのです。そして、食習慣を変えてみて、要診察を覆すというミッションもあります。体重測定、2kg減です。思っていたほど減ってはいませんが、良い兆候です。途中で看護師による健康相談があります。看護師はわたしの問診票を見ながら、「最近診察を受けていないとありますが、(昨年の)血糖値が高いので、このままですと血液がどろどろになってしまいますよ」と軽くたしなめました。わたしは「食事を変えて様子を見ています」と返答しました。すると「たしかに体重は減っていますね」と少し口調が和らぎました。その他もろもろの検査が終わり、結果は3週間後に出ます。

効果はあったのか

3週間たちました。ついに結果が届きました。少し緊張して開封します。血糖値は・・・・肝臓値は・・・・・何と・・・・・・・要観察に! 正常値ではありませんでしたが、要診察ではなくなりました。ほっーとしました。一番喜んだのは妻です。やはり、習慣を変えるにあたって心強いのは周囲の助けです。

 習慣が自分を形作る

この経験から学んだことは「自分を変えたいなら、習慣を変えよう」ということ。善かれ悪しかれ、人は習慣によって形作られていきます。これは身体だけではありません。考えや感情もそうです。どんな情報に接しているかで考え方も変わります。ですから、習慣を見直せば人格を向上させることもできるはずです。食習慣や運動についても見直しを継続しつつ、精神面での習慣も見直していくつもりです。

コメント

このブログの人気の投稿

短篇作家の仕事 阿部昭

「短篇作家の仕事」とは 阿部昭のエッセイ集「散文の基本」に収録されている短編小説に関する考察です。 有名な作家たちの言葉や作品を例にあげて、短篇作家のすべき仕事とは何かを論じています。短編小説を読むのが好きな人、書く人に役立つ内容です。 短編小説とは何か  阿部昭は短「編」ではなく「篇」を使っています。ここでは、一般に「編」が用いられているので、引用部分以外では「編」を用いています。  阿部昭は「短編小説」について、まずこう述べています。 「私自身、その短篇らしきものものをいくつも書きながら、短篇小説の定義などは知りもしないし、知ろうとしたこともない。結局のところ、短篇は他のどんなジャンルよりも発想や展開において、また構成や叙述において自由で柔軟なものだ、といった程度の実感を抱いているにすぎない」  オチがなければいけない、起承転結を持っているべきだというようなルールは必要なく、短い時間で読者を楽しませることができるのがよいのだ。それが要旨となっています。個々の作家が自分なりの作法を持っているのも事実ですが、もっと自由な形式でよいと阿部は考えています。わたしもだいたい同じ考えです。要は、分量が多ければ長編だし、短いから短編小説ということでいいのです。名短篇を残した菊池寛の文章を阿部は引用しています。 「人間の世界が繁忙になり、籐椅子に倚(よ)りて小説を耽溺し得るような余裕のある人が、段々少くなった結果は、五日も一週間も読み続けなければならぬような長篇は、漸く廃れて、なるべく少時間の間に纏(まと)まった感銘の得られる短篇小説が、隆盛の運に向ふのも、必然の勢であるのかも知れない」  生活が忙しくなってきたので、短編小説がはやるのは必然だというのが菊池寛の観察ですが、読者の読むスタミナが全体的になくなってきているとも言えます。これはSNS全盛の今はさらに顕著で、ショートショートよりもさらに短い140字小説(1ツイートに収まる)なども見られます。短いから書きやすいという訳ではないでしょうが、短いからすぐに読み終えられるのは事実です。 短篇作家の仕事とは人生を描くこと  さて、このエッセイでは「短篇作者の仕事とは何か」ということを最後にまとめています。その答えとして、チェーホフの「作家の仕事は問題を解決することではない。この人生をただあるがままに描くことだ」という言葉をあげて...

宇野浩二の随筆 質屋の小僧~質屋の主人

宇野浩二とはどんな作家か 宇野浩二は、明治から昭和にかけて活躍した日本の小説家であり、独特の文体と深い人間観察で知られています。 1891年7月26日に福岡市で生まれ、1961年9月21日に亡くなりました。 早稲田大学英文科を中退後、『蔵の中』や『苦の世界』などの作品で文壇に名を馳せました。 彼の作品は、ユーモアと哀愁が混在する独特の「説語体」で書かれており、私小説的な要素が強いのが特徴です。 また、芥川龍之介や佐藤春夫といった文豪とも親交があり、芥川賞の選考委員を第6回から務めたことでも知られています。 特に1960年下半期の芥川賞では、三浦哲郎の『忍ぶ川』に対する選評で、宇野の辛辣なコメントが注目されました。 他の選考委員が好意的な評価をする中、彼の厳しい視点は異彩を放ちます。 そんな宇野の作風に興味を持ち、彼の随筆『質屋の小僧』と『質屋の主人』を読み解くことで、その魅力に迫ります。 『質屋の小僧』のあらすじと魅力 『質屋の小僧』は、宇野浩二の自伝的要素を含む随筆です。 物語は、宇野が経済的な理由から質屋に出入りするようになった背景から始まります。 彼が通う高山という質屋には、番頭や小僧たちが働いており、その中最年少の宗吉が物語の中心人物です。 時間が経つにつれ、質屋の人間関係が変化し、宗吉は最年長の番頭に昇格します。 宗吉は宇野に対してどこかよそよそしく、気安く話しかけません。 その理由が明らかになるのは、彼が実は文学青年で、宇野に自分の書いた原稿を読んでほしいと願っていたからでした。 宗吉の作品は「有島武郎を下手に真似たような」恋愛や心理を描いたもので、宇野は「無味で空虚」と評します。 しかし、彼は宗吉に「自分の見たもの、感じたことを正直に書くべき」とアドバイスします。 このアドバイスは、文学の本質を突く基本かつ普遍的なもので、宇野の作家としての真摯な姿勢が垣間見えます。 物語の後半、宗吉が実は質屋での日常を写実的に綴った作品も書いていると明かします。 しかし、そこには宇野自身や他の文人(広津和郎など)が登場するため、宗吉は気まずそうにその公開をためらいます。 この展開は、随筆が単なる回想ではなく、巧妙に構成された短編小説のような「落ち」を持つ点で読者を驚かせます。 『質屋の主人』への期待感 『質屋の小僧』の終わりは、読者に続...

映画 堂堂たる人生 (1961) 石原裕次郎主演

Wolfgang Eckert による Pixabay からの画像 概要 原作 源氏鶏太 1961年公開の映画(日活) Prime videoなら無料で観られます。(Prime会員特典) 老田(おいた)玩具に勤める中部周平(石原裕次郎)と同僚の紺屋小助(長門裕之)の二人が可愛くてちょっと気の強い下町娘いさみ(芦川いづみ)と、苦難を切り抜けて会社の危機を救う様子を温かいユーモアで描く痛快作。 監督 牛原陽一 主演 石原裕次郎 (中部周平)    芦川いづみ (石岡いさみ)    長門裕之 (紺屋小助)    東野英次郎 (原大作)    中原早苗 (弘子)    宇野重吉(老田玩具社長)    藤村有弘(興和玩具支店長) あらすじ 老田玩具は倒産の危機に瀕しています。200万円がないばかりに不渡りを出しそうなのです。モテモテ男の中部周平は会社でも信頼されており、金策ため小助と一緒に大阪の興和玩具に行くことになります。BG(Business Girl 当時会社勤めをする女性をこう呼んでいた)にどうしてもなりたいいさみは、金策がうまく行ったら雇ってもらうと勝手に決めていました。三人は寝台特急の食堂で中部の大学時代の友人に会います。彼はガスの研究をしていますが、画期的な発明になりそうです。いさみはそれをXYZガスと名付け、玩具に応用できないかと考えます。中部はそれにヒントを得て、アイデアを練りますが、そこにいろいろな騒動が勃発します。中部は男気と正義感で周囲を少しずつ動かしていきます。 見どころ 源氏鶏太の持ち味、サラリーマンたちのゆかいな生き様が生き生きと描かれています。主演の中部(石原裕次郎)がだれにでも好かれるモテモテ男という設定です。日活の看板スターなので営業上やむを得ないのでしょうが、すこしもの足りなくも感じます。実際には、そこまでうまくはいかないだろうという感じるところが多々あります。ただ、これが源氏鶏太の人物像の基本なので、原作に忠実であるとも言えます。 「英語屋さん」 でもふれたように、源氏鶏太は善意の人々、人間の温かい部分に焦点を当てています。たとえば、藤村有弘が演じる興和玩具支店長は中部の金策を阻むべく画策しますが、悪意は感じられません。むしろ、中部の才能を買っていて、興和玩具に引き抜こうとしています。中部にほれているバーのホステス弘子(中原早苗)はい...